先生なに弾くの??
生徒たちが発表会の曲に取り組む中、私によくたずねてきます
今年の発表会のために取り組んでいる曲はラフマニノフ作曲の「楽興の時」という曲
「楽興の時」とはラフマニノフが1896年に作曲した、6曲から成る作品集です
その中の4番目の曲を演奏します!
3分ほどしかない曲ですが、その日の最初の演奏で通して弾くと
左手が途中から棒のようになってしまうんです
まだまだ練習が足りませ〜ん(ToT)/~~~
作曲家でありながら20世紀最高のピアニストとしても活躍したラフマニノフらしく
演奏には極めて高度な技巧を必要とするこの曲集
奇数番目の曲は比較的ゆっくりと、偶数番目の曲は対照的にきわめて速く
劇的な雰囲気を持っています
ラフマニノフと言えば、「のだめカンタービレ」で千秋が演奏したといえば思い出すかもしれません
フィギアスケートでも選手がラフマニノフの曲を頻繁に使用しているんですよ
本名、セルゲイ・ヴァシーリエヴィチ・ラフマニノフはロシアが生んだ偉大な作曲家。
幼少時代より音楽に慣れ親しみ、早くから並外れた才能を発揮します。
そして数々の名曲を世に送り出し人生の大半を華々しい脚光を浴びて過ごすことになるのですが―。
彼は本来引っ込み思案で家庭的な人間だったようです。
『交響曲第1番』初演の記録的な大失敗によって自信を喪失すると、重度の精神病を患ってしまいました。
曲を作ることができずに苦しみ、精神科にかかって養生に努めた結果
彼は再び創作意欲を蘇らせていくのです。
ラフマニノフの曲がドラマティックなのは彼がそうした繊細な心を持っていたからこそ生み出せたもの。
代表曲に情熱あふれる叙情的な曲が多いのはラフマニノフの大きな魅力です。
前々から見よう見ようと思っていた映画があるんです
「ラフマニノフ愛のしらべ」
クラシックの演奏を演奏するということは、その曲の背景を知ることがとっても大切!
この映画だけは演奏のためにも見ておかないと(^^ゞ