コンクールについて思うこと

つい先日コンクールの本選に臨んだめいちゃん

 

結果は残念でしたが、またひとまわり成長しました

 

今回はコンクールに参加する我が子のサポート役のお母さんにコンクールについて語ってもらいました

 

 

我が家の娘たちが、ピアノコンクールに参加し始めてから今年で3年目です。
 コンクール、というと、人並外れたスキルや才能を持った子どもたちのもの…というイメージがありますが、我が家に関しては、全くそのようなことはありません。ですから、日々の練習の大変さはなかなかのものです。
 長女は4年生、次女は2年生なので、コンクールでの演奏曲は長くても2分もありません。課題曲となると、わずか数十秒です。その数分、数十秒のために何ヵ月もの間、練習をし続けるわけです。しかも、1小節ずつ、その中の1音ずつ細かく指導していただき、クリアできるまで繰り返し練習するのです。大人でも気が遠くなる作業ですから、子どもに関してはなおさらでしょう。なかなかゴールが見えないときは、何度もくじけます。「二度と弾かない!」と大泣きをすることもあります。
 「そうまでしてコンクールに出て、どうなるの?何になりたいの?」と聞かれることがあります。音楽は人生をより豊かにするもの、と私自身思っているので、子どもたちには音楽に触れて育ってもらいたいという考えから、一番身近だったピアノを習わせました。決して、ピアニストになってもらいたい、とか、音楽の世界で活躍して欲しい、など一度も思ったことはありません。
 先生にもお伝えしていますが、我が家がコンクールに参加する一番の目的は「去年できなかったことが今年できるようになる!」ということです。それは、ピアノの技法に関してだけでなく、ピアノに対する姿勢や練習時間、本人の考え方など、全てです。出来ない悔しさに涙したり、私に叱られて落ち込んだり、上手くいって一緒に喜んだりしながら、確実に成長しています。
 そして、何よりコンクールには「勝ち負け」があります。はっきりと順位がつけられ、賞を手にする子と手にすることができない子と別れます。つまり、自分がしてきたことが、結果の良し悪しに関係なく、ある意味正しく評価されるのです。子どもたちはその事実に正面から向き合い、これからまた自分がどうしたいのか、どうするべきなのか、自分自身で考えます。
 「勝ち」を手にしたときは、今までの苦しみや努力が報われ、「やめなくてよかった」「次はもっといい賞を取りたい」と意欲的になってくれます。
 「負け」てしまったとき、唇を噛みしめながら「勝ち」のお友だちに拍手を送り、自分に何が足らなかったのか、真剣に向き合わないと次に進むことはできません。
 審査員の先生方は、彼女たちを子ども扱いすることなく、音楽家の目線から厳しい評価をくださいます。真剣に向き合ってくれる大人がいるということを知った子どもは、社会に対する信頼感が生まれ、努力することに意味があるのだと考えられる人間に育つと思っています。
 今の時代だからこそ、「勝ち負け」をはっきりと与えられるチャンスに恵まれたことに感謝しています。そして、ひとつのことに挑戦し続ける力を身につけ、自分自身と戦えるたくましい子どもに育つことこそ、私たち親子にとって、コンクールで得られる最も大きな賞だと感じています。

 

 

私が付け加えて伝えることが何もありません!

 

本人も家族も私もみんなでひとつの曲に思いを込め素晴らしい作品として舞台に持っていく

 

その作品が結果「勝ち負け」で判断はされても、コンクールは出ただけで「勝ち」な気がします!

f:id:totyo8822:20171021150751j:image 

 

✼.。✿.*お問い合わせ.:*゚:*:✼
武野倫佳ピアノ教室
倉敷市酒津2372
☎︎086-424-2046
✉︎ snoopy8822@hotmail.com